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永遠の0
今日やっと読み終わりました。こちらの作品。
やっぱり百田先生の作品は読みやすくて、2日で読み終わりました。

感想は以下ネタばれになりますので、気になる方は続きからお読みください。
ご一読する価値はあると思います!
 


この作品は今までにないような感じでしたね。
まず主人公の祖父が実の祖父ではなく、血のつながらない祖父であることが明らかになり、実の祖父は特攻で亡くなったことが明らかにされる所から始まります。
なんかそれだけでも結構衝撃なのですが、そこから実の祖父の事をたどっていく、本作が始まるわけです。

最初に主人公たちが出会うのは、実の祖父である宮部を嫌う人物。
やはり宮部の事を嫌っているだけあって、彼の語る宮部は印象があまり宜しくなかったですね。
今の時代から見れば宮部が「生き残りたい」と思っていたことは当然のことと、主人公の姉は言うけれど、でも当時からしてみたらそんな発言すれば非国民扱いされていた時代ですからね。そんな発言した宮部さんは変わり者だと思われたり、人から嫌われたりするのは分かるかなあと思いました。
この時はまだみやべさnという人物がいまいちはっきりしていないときでした。

でも主人公たちが宮部を知る人を尋ねていくうちに、だんだん宮部という人の姿が明らかになっていって、主人公と同じように宮部という人物を思い描けていくようになりました。
そう考えるとこの小説の構成は主人公と同じ立場で宮部という人を終える形になっているんだなって思いましたね。

確かにストーリーを追うごとに宮部という人物が分かっていって、確かに面白かったです。
でも一番に私がこの小説が面白かったと心から思ったのは、小説の最後の方でしょうか。
宮部が特攻に参加することになってからですね。
最初に宮部がのった飛行機が零戦の五二式だったけれど、二一式に乗る人に機体を変えてほしいと頼み込む。最初の方はその機体に懐かしさを覚えたのだろうと説明があったし、昔の事を考えるとなるほどと思ったけれど、断られて諦めて五二式に乗る。
けれどまた機体を変えてほしいと頼み込み、今度は二一式に乗る人が折れて機体を取り替えることになった。
そして機体を取り替えることになって、宮部と機体を交換した人が島に不時着。発動機の異常によるって。この言葉で私はなるほどと思いました。
小説の途中に零戦の整備員をしていた人が宮部について語っていましたが、宮部という人物は発動機の不調がすぐに分かる人だったと言っていたから、まさかと思ったらそのまさかでしたね。
一度はあきらめたけれど、発動機の不調を感じて自分が生き残れる確信を得た、けれどその時には自分一人が生き残ることに対していろいろ考えることがあった宮部は、あえてそれを別の人に譲る決断をした。
しかもここですごいのが、それを譲った相手は一度宮部を助けた人であったことでしたね。
私はもうあの話がここにつながるなんて思ってもみなかったし、それが主人公の血のつながらない祖父だったっていうことにびっくりした。
タイトル「永遠の0」の「0」は零戦の事をあらわしているけれど、これは○にも見えるから、全てがつながっているっていうことを意味していたんだなって思いましたね。
実の祖父宮部の生きざまをたどっていくことで、血のつながらない祖父につながる。
そこに戻ってくるのかと思うとやはりこれはすごいと思ったし、いろいろな思いがあふれてきて泣けました。
そしてそこには主人公のお姉ちゃんの恋愛も絡んでましたね。
きっと血のつながらない祖父が言ったすべてをしたためた手紙を渡した人って、藤木さんなのではないのかなと。
そのあたりのことははっきりと書かれてなかったので、知ることはできませんが、私はこの作品を買ったこと、そして読無ことができたというのが嬉しいです。
そういう作品に出会えたことも心から嬉しいと思います。

あと登場人物に惚れるということはよくあることで、私は「宮部」に惹かれました、もちろん。
物腰が柔らか。そして誰に対しても丁寧な言葉遣いで接する。それなのに戦闘機乗りとしての能力は一流。
すごい人物だなって思います。宮部はカッコよかったです。
そして苦悩する宮部も実によかった。
「生きのこりたい」と言って、臆病者と言われても、それでも何人かから慕われて、そして有名な飛行機乗りに慕われる宮部は本当にカッコよかったです。
宮部の「生」にすがりつくというか、「生」に対する執念って言うのは、やっぱり親が自殺したこと、親が病気で亡くなったことがきっかけなのかなあ。
それがなければ一人息子(?)で会ったのだから飛行機乗りにならなかっただろうし……
いろんなことが重なってそういう人生を歩むことになったんだなっていうのも感じました。


そして私はこの作品を読んでて、フィクションとノンフィクションがごちゃごちゃになりました!
だって実際に戦争で活躍した人の名前がでてくるんですよ?
小説を読んでいると現実の歴史に「宮部久蔵」という人物が存在していたかのような想像をしてしまいました。
それくらい作りがすごかったですね。
また改めて時間ができたら読み返したいと思います。
改めて良い作品にめぐり合えたと実感しています。
| しゅう | book | 21:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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